「不登校を祖父母がわかってくれない」
「学校に行かない理由を何度も聞いてくる」
こどもが不登校になった時、祖父母への説明はどうしていますか?
関わり方に悩んでいる親は多いのではないでしょうか。
母親にとって、子どもが不登校になってしまったという事実だけでもダメージが大きいです。
さらに祖父母との関係まで悩まないといけないのは本当に大変だし、ストレスにもなりますよね。
この記事では、不登校と祖父母の関わりについて紹介します。
また、不登校児の親として祖父母にしてもらいたい対応も紹介。
不登校と祖父母の関わり方の参考にして頂ければと思います。
「不登校」は祖父母にとって大事件!
不登校は親にとっても、祖父母にとっても大事件です。
多くの子どもが、小学校へ行くことが当たり前とされていますよね。
病気でもないのに、小学校へ何日も行っていないことに動揺してしまうのは当然です。
ここでは、不登校に対する祖父母の気持ちを考えてみたいと思います。
昔は学校へ行くが正しかった
まずはじめに、祖父母にとって学校に行かない「不登校」が大事件だと言うことをわかっておく必要があります。
祖父母が子供だった頃、学校へ行くのが当たり前でしたよね。
親の私たちの時代でも、学校へ行くのが普通だったと思います。
学校へ行くことが当たり前だった時代を生きてきた人に、
「学校へ行かない事を理解をしてもらうのは難しい」
と頭にいれておくといいかもしれません。
自分の当たり前を変えるのは簡単ではない
- 病気でもないのに学校を休むことが理解できない
- 学校に行かないなんてありえない
- 学校は行くもの
- 学校へ行かないと将来が心配
祖父母世代はこどもの頃から学校へいくのが当たり前だったので、今のように学校へ行かないという選択肢はなかったんですよね。
その考え方を変えるのは簡単ではなく、たぶん・・・ムリなんですよね。
誰でも自分の経験してきたことが当たり前になっていることが多いよね!
祖父母への関わり方はどうしたらいい?
不登校の孫と祖父母の関わりって「価値観の違い」もあって難しいですよね。
祖父母にとっては大切な孫です。
孫の将来を考えての言葉が、孫にとっては言われたくない事だったりするでしょう。
ここでは、祖父母との関わり方を4つあげて解説しています。
距離を置く
祖父母と意見が合わず衝突してしまっているなら、まずは距離を置いてみてください。
同居の場合は難しいですが、なるべく会わないようにすることがお互いにとっていいと思います。
顔を会わせなければ、おじいちゃんおばあちゃんから何も言われなくて済みます。
これは「一時的な対処法」なのでずっと会わないでおくという訳ではありません。
不登校になりたての頃というのは、親もそうですが、「不登校」という事実を受け止めるのに時間がかかります。
祖父母も孫を大切に思っているために、動揺している事でしょう。
時間がたてば、祖父母との関係も変わってくるかもしれませんよ。
親の会・講演会へ参加してもらう
親の会や不登校の講演会などは、住んでいる地域にもあると思います。
そこへ参加してもらうことで、現代の不登校への考え方を学んでもらうのもひとつの手ですよ。
不登校の親の会では、
「子どもが不登校だったけど社会に出て働いている」
「好きなことを貫いて親より稼いでいるよ」
など、不登校の子供を持つ親からリアルな話を聞くことができます。
また、講演会では何年も不登校に携わっている講師の先生が、ためになる話をしてくれますよ。
私自身も、親の会や講演会に参加して、不登校について学んでいます。
親さんたちの話に勇気づけられ、講師の先生の言葉に励まされたりして、なんとか自分を保つことができています。
親の会の話を「祖父母(おじいちゃんおばあちゃん)にも聞いて欲しい!」と何度思ったことかわかりません。
親の会は各地域にあると思うので、自分が住んでいる地域の親の会を調べて参加してみてください。
不登校の本、資料を読んでもらう
祖父母との関係に悩んだら、不登校に関する本(自分が読んでみて良かった物)を渡して読んでもらうという手もあります。
本屋さんに行けば、不登校に関する本はたくさん出ています。
また、図書館へ行けばお金をかけることなく、情報を手にいれることができます。
わが家の場合は、おじいちゃんが本を読むことが好きだったので、おじいちゃんの方から「不登校」に関する本を勧められるほどでした。
これはすごく助かりました。
本に書いてある事は、ネットの情報よりも信頼性が高いので、「ちょっと読んでみて」と渡してみるのもいいかもしれないですね。
祖父母の気持ちもわかろうとする
祖父母に「自分や子どもの状態をわかってほしい」という気持ちはすごく分かります。
けれど、同じように祖父母がなぜ「不登校」を受け入れられないのかを考えてみてください。
これまでにも書いてきましたが、おじいちゃんやおばあちゃんにとって大切な孫だということ。
自分の大事な孫が不登校というあまり周りでは聞かないような状況になっていて動揺している。
孫の将来をとても心配しているという事はわかってあげて欲しいと思います。
不登校の孫を持つ祖父母へ望むこと
不登校の子を持つ母親として、祖父母へ望むことは色々あります。
ここでは、私が感じた祖父母にこうしてもらいたいと感じたことを書いていきます。
現代の不登校を自分で調べてみて
祖父母が親だった頃と、今は時代もかわってきていますし、不登校への捉え方も変わっています。
ぜひ、新しく書かれている不登校に関する本を読んだり、ネットで調べたりしてみて欲しいと思います。
学校へ行かなくても、立派に仕事をしている元不登校児はたくさんいます。
学校へ行ってないから「子どもの人生が終わった」わけではありません。
現代では色々な選択肢があることを知ってほしいです。
言葉ではなく見守って
「大切な孫のために」心配でいろいろ言いたくなる気持ちはわかります。
けど、その言葉が本当に孫のためになるでしょうか?
ますます孫を追い込んでしまう事にはならないでしょうか?
「見守る」ということは簡単ではありません。
しかし、祖父母にはぜひ「見守ること」を頑張ってほしいと思います。
子どもだけでなくお母さんに優しい言葉を
子どもが不登校になると、母親は自分を責めてしまう事が多いです。
- 自分の育て方が悪かったかな?
- こうすればよかったのかも・・・
- あの時、ああしてれば・・・
たくさんのことを後悔したり、自分はなんてダメな母親なんだろうと感じてしまっている事でしょう。
そんな時に、祖父母から「誰のせいでもない」「なるようになるで大丈夫や」と声を掛けてもらえるだけで、お母さんの心は救われるはず。
実際に私も「一人で抱え込まんようにな」「あんたが悪い訳じゃない」と言ってもらえて、心が軽くなったことを覚えています。
祖父母には本当に感謝しています。
助けを求められたら手を差し伸べて
もしも、不登校本人やお母さんから助けて欲しいと言われたら、手を差し伸べてあげてください。
たとえば、母親の話を聞いてあげたり、不登校の孫の第2の居場所になってあげるなどです。
この時に良かれと思ってアドバイスなどはせず、話を聞いてあげるだけにしましょう。
孫とはただ一緒にいてあげるだけでいいです。
不登校・祖父母との関わり方まとめ
この記事では、不登校児と親と祖父母の関わり方を紹介してきました。
- 不登校は祖父母にとっては大事件
- 昔は学校へ行くことが正しい事だった
祖父母への関わり方はどうしたらいいか?
- 一時的に距離を置く
- 親の会・講演会へ参加してもらう
- 不登校の本や資料読んでもらう
- 祖父母の気持ちもわかろうとする
祖父母に望むことは
- 言葉ではなく見守って
- 孫だけでなくお母さんに優しい言葉を
- 助けを求められたら手を差し伸べて
今回は不登校と祖父母の関わりについて、私の経験を元に紹介してきました。
子どもが不登校になるとお母さんのメンタルはボロボロになってしまいます。
祖父母も力になりたいと思っているはずなのに、関わり方を間違えてしまうと関係性が崩れてしまう事にもなりかねません。
互いにちょっとずつ歩み寄ることで、良い関係を築くことができますよ。
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