不登校の子に対して、兄弟が「ずるい」「せこい」などと言うことはありませんか?
不登校の子のいる家庭では、一度は通る道かもしれませんね。
不登校の子どもが兄弟に与える影響は少なくありません。
この記事では、不登校の兄弟が「ずるい」と感じてしまう理由を解説します。
また、連鎖させないために親ができる対応も紹介しています。
最後に、わが家の対応の仕方も紹介しますので、ぜひ最後まで見ていってください。
不登校の兄弟をずるいと思う理由
不登校の兄弟をずるいと思う代表的な理由3つはこちらです。
順番に紹介していきますね。
宿題がない勉強をしてない(ように見える)
不登校の子が「宿題がない、勉強をしていない」とずるいと思ってしまうようです。
兄弟にとっては「学校に行っていない=勉強していない」と感じているということですね。
兄弟も本当は学校へ行きたくないと思っている場合は「ずるい・せこい」という思いも強くなりますよね。
お前だけせこいぞ!
おれだって休みたいのに
家でダラダラしている(ように見える)
兄弟が不登校の子をずるいと感じるのは「家でダラダラしている」からです。
実際には「ダラダラしているように見える」という事なんですけどね。
自分たちが疲れて帰ってきたときに、ダラダラしている姿をみたらずるいとなってしまうのも無理はないですよね。
疲れてないのにダラダラしてるやん
俺らの方が疲れてるって
どっちの気持ちもわかるからな~
どうしたらいいのかな?
楽している(ように見える)
不登校の子が学校へ行かないで楽をしていると感じている場合もあります。
たとえば、普段学校へ行っていないのに、行事の時だけ登校する場合などですね。
自分たちは学校で嫌な勉強も頑張ってやっているのに、学校へ行かずに楽でいいよな。
こんなふうに感じてしまうのも仕方のないことかもしれません。
行きたいときだけ行くなんてズルだ
嫌なことから逃げてるだけ
話をしてみても、子どもの中で納得するのには時間がかかるようです。
不登校を羨ましいと感じるのは自然なこと
不登校をうらやましいと感じるのは自然なことだと考えます。
こんな時は、羨ましいと感じる気持ちの裏がわを考えてみると良いですよ。
- 自分は学校で我慢して嫌なこともやっているんだ
- 自分の頑張りも認めて欲しい
- 褒めてもらいたい
学校生活って楽しい事ばかりではないですよね。
勉強しんどい
人間関係むずかしい
子どもながらに精一杯頑張っています。
それを誰かに認めてもらいたい、頑張ってるねって褒めてもらいたいんですよね。
大人も褒められたらうれしいしね
自分を認めてもらえないと他人が羨ましく感じることは普通ですよね。
不登校は兄弟で連鎖する?親ができること
不登校は兄弟で連鎖する場合があります。
けれど、兄弟の誰かが不登校でも他の兄弟は学校へ行っているという家庭も多いです。
誰でも「不登校になる可能性はある」し「ならない場合もある」ということですね。
ここでは親が兄弟に対してできる対応を紹介します。
- 兄弟と2人だけの時間を作る
- 兄弟にも同じくらい気を配る
- 家庭でのルールは全員が守る
順番に見ていきましょう。
兄弟と2人だけの時間を作る
一つ目にできる事は、兄弟と2人だけの時間を作ること。
子どもが不登校になると、親の気持ちは不登校の子どもに向きがちです。
不登校の子が気になるのは自然のことだよ~
そこで、親子2人だけの時間を頑張って作ることをおすすめします。
子どもと2人だけの時間をとることで「自分のことを見てほしい」という思いを受け止める事になるので。
私の場合は習い事への送り迎えを会話の時間にする
遠回りしてドライブしながら会話をするよ~
コンビニで肉まんとか買って~
家の中だとなかなか2人で話す機会って少ないものですよね。
スキマ時間など上手く使うのがオススメですよ。
兄弟にも同じくらい気を配る
兄弟に同じくらい気を配る事も大切です。
不登校の子ばかりが気になってしまうことは仕方がありません。
けれど、同じくらい兄弟にも気を配ることを意識するだけで違うと思います。
わたしも、今でこそ兄弟への気配りに意識を向けることができていますが、当初は不登校の事で頭が一杯になってしまっていました。
不登校をなんとかしなきゃと思っていたよ
初めは仕方がありませんが、後からでも兄弟へのフォローができると違ってくると感じています。
家庭でのルールは全員が守る
家庭でのルールは全員が守るということも大切です。
たとえでわが家でのルールをあげます。
- 夜は9時には寝る
- 朝は家族でご飯を食べる
- 朝からゲームをやらない
- 毎日勉強をやる
不登校の子が朝からゲームをしていたりするとトラブルになってしまいますよね。
朝からゲームなんてずるい
学校行かずにゲームかよ
そうならないために、家庭でのルールを決めておくことをおすすめします。
ルールをみんなが守っていれば、不満は出にくくなりますよ。
わが家がしてきた対応
ここからはわが家がしてきた不登校の兄弟への対応も紹介したいと思います。
- 辛い時は休んでもいいと伝える
- 休みたいと言ったら休ませる
- 兄弟の頑張っていることをほめる
参考にしてみてね!
辛い時は休んでもいいと伝える
辛い時は休んでもいいよと伝えてあります。
子どもが不登校になったおかげで、休むことの大切さを学んだからです。
私はどちらかというとストイックに仕事をしてきて、体調が悪い以外で休むことはありませんでした。
休んで置いていかれたくない
日本って休むのが悪いみたいな風潮が根強くあると思うんです。
けど、この考え方は危険だなと感じています。
ずる休みは悪だ!!
たとえば、子どもたちが大きくなっていく過程で本当につらくて仕方がなくなった場合。
「休む・逃げる」という選択肢が本人の中に無かったらどうなると思いますか。
最悪の結果につながってしまう事も考えられます。
心は見えないからこそ大事にしたいよね
子どもの頃から、休むという選択肢があることを伝えておく事は必要かなと思っています。
休みたいと言ったら休ませる
子どもが休みたいといったら休ませています。
・体調悪くないのに休ませられない
・休むクセがつくんじゃないの?
・この子まで不登校になったらどうしよう
子どもが休みたいと言った時に「いいよ」と声をかけてあげる事にしています。
実際に休んだこともありますが「やっぱり学校行くわ」といって行くことも多いです。
特に月曜日の朝は「学校行きたくないなぁ」とよく言っています。
月曜日はとくにだるい・・
そこで「ホント月曜日って行きたくないよねぇ」「しんどいよねぇ」と共感してあげることで、子どもも満足して行けているのかなぁと感じています。
共感することは効果があると感じてます
私の場合は、子どもの不登校で仕事をやめているので、簡単に休ませることができます。
お母さんが仕事をしている場合は、この対応は難しいですよね。
兄弟の頑張っていることをほめる
それぞれ頑張っていることを見つけて褒めるということも意識しています。
たとえば、勉強でもいいですし習い事でもいいですよね。
なるべく良いところを伝えるように意識的にやっています。
いままでの私は、子どもに「できていないことの指摘」をすることが多かったんです。
ダメ出しばっかりしてたよ~
だけど、子どもの不登校で心理学の本を読んだり、心理師の先生と関わる中で気付いたことがあります。
私の接し方で子どもの考え方が作られているかも
褒められた・認められていると子どもが感じることで、人と比べない自分になってほしいなと思っています。
不登校の兄弟の気持ちと連鎖させないために親ができる事のまとめ
不登校の兄弟をずるいと思う理由について紹介してきました。
- 宿題がない勉強をしてない
- 家でダラダラしている
- 楽している
不登校を羨ましいと感じるのは自然なこと。
不登校は兄弟で連鎖する場合もあるし、連鎖しない場合もある。
- 兄弟と2人だけの時間を作る
- 兄弟にも同じくらい気を配る
- 家庭でのルールは全員が守る
わが家がしてきた対応はこちらです。
- 辛い時は休んでもいいと伝える
- 休みたいと言ったら休ませる
- 兄弟の頑張っていることをほめる
不登校は子どもによってさまざまなので、対応方法が異なります。
わが家の対応が少しでも役に立ったら嬉しいです。
不登校児への対応は色々と気を使いますよね。
子どもの明るい未来のためにできる事を一緒にがんばりましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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